保健師は、人々の健康を守る重要な役目を担っています。健診センターでは、受診者が健康診断を受けます。受診者は、身体測定や血圧測定、血液検査、検尿、視力検査、心電図検査、胸部X線検査等を行います。保健師は、その検査結果をもとに受診者に最適なアドバイスをしたり、さまざまな健康相談に応じたりします。受診者に日々の生活を振り返ってもらい、食事内容や運動量等を確認し、必要であるとみなした生活方法を伝えます。
このような保健指導は、一人ひとりの状態にしっかりと向き合ってこそ意義あるものとなってきます。受診者に病気の兆候がないか見逃さないように注意しなければなりません。保健師は、病気になってからその人のケアをするというよりも、未然に病気を防いで健康を守るための働きかけをする仕事を担います。人々が生き生きと毎日を過ごすために必要なサポートをすることにやりがいを感じる人に向いているといえるでしょう。
健診センターに訪れる人はたいへん多く、すべての受診者の検査をスムーズに行うことが重要です。安全に検査を行うためには、他の職員と円滑なコミュニケーションを図り、互いに協力し合うことがたいへん重要です。健診中の状況を的確に判断し、必要あることを見極めて他の職員と連携を取り、作業を進めていくことが大事です。責任ある立場になることもありますが、自身が中心となって業務を進めることにやりがいを感じるという人にも向いているでしょう。